人生はショータイム!(保田圭、三好絵梨香出演)(10/3 昼、夜)

先週崩した体調がまだ戻り切っていなかったのですが(泣)、今回は圭ちゃんの気合の入り方が違うのが見てとれたので、舞台では初めて昼夜2公演続けて見てきました。


昼公演で、開演5分ぐらい前になったらトイレに行こうと思って席に座っていたら、10分前にツインクルによる前説が始まって驚きました。そういうことは早く言ってください(泣笑)


(以下、ネタバレ)








全体の感想

今回の舞台は、「コルドンブルー」というかつて実在したショークラブをモチーフとして、「コルドンブルー」での華やかなショー、そして、演出家とダンサーの人間模様を描いた作品です。この舞台を見て、ストーリーによるメッセージ性を読み取るというよりは、素直にその華やかさを楽しむ作品なのかなと思いました。


そして、人間模様の方については、「人生はショータイム!」というタイトルが示す通り、一度きりの人生を楽しく生きようということなのかなと思いました。「ギラギラしろ!ギトギトじゃねぇぞ。」という翔(ROLLYさん)の台詞が印象的でした。


あと、特筆すべきことと言えば、ROLLYさんの演技が役柄にはまっていて印象的だったこと、所々にちりばめられている笑いの部分が上手くはまっていたと感じたことでしょうか。

印象に残ったシーン+α

冒頭のエリコ(圭ちゃん)と祐美子(三好さん)のシーン、これは時系列的にはフィナーレの後になると考えるのが自然なのかな? 圭ちゃんがパンフレットの座談会で触れている通り、2回見ることによってその真の意味を理解できるシーンだと思います。


後半、エリコが麻里(下田麻美さん)とのやり取りの後で「コルドンブルー」を出ていく時のシーン、エリコの絶望感がものすごく伝わってきて印象的でした。


夜公演のアフタートークショーには、ROLLYさんや圭ちゃんなどに加えて、演出の堀江慶さんと監修・振付の小井戸秀宅さんが出演しました。この話のモデルになっているのが小井戸さんとのこと。たくさん面白い話が聞けました。トークショーの最後には出演者総出で小井戸さんと堀江さんの誕生日(お二方とも同じ10/4)をお祝いするというサプライズもありました。

圭ちゃん推しとしての感想

今回の圭ちゃんは美園エリコというヒロイン役でした。ダンスあり歌あり、更には露出も多めの「美人でスタイルがいい」役ということで、水泳に行ったり、ダンスレッスンに行ったりと、今回の舞台に向けて準備を重ねる姿がうかがえました。そんな今回の舞台に対する圭ちゃんの意気込みは、舞台上からよく感じ取れたと思います。


あと、今回のダンスは宝塚風(?)で娘。のダンスとは全然違うので、圭ちゃんにとっては難しかったのではないかと思います。キレ良く踊ればいいというダンスではないですし。そういう点を考慮すれば、圭ちゃんのダンスは十二分に評価できるものだったと思います。


というのが感想なのですが、ここからはこういう感想を書いてしまっていいものかと悩む部分でもありますので、“戯言”感覚でお読みいただければと思います。


今回の「美園エリコ」から主演女優としてのオーラは出ていたのか、出ていたけど自分がそれを受け取れなかっただけなのか。そんなことをふと思いました。
自分は、保田圭という人間は主役を張るタイプの人間ではない、しかし、脇役として輝くための類い稀なる才能を持った人間であると思っています。そんな圭ちゃんが演じるヒロインの役。技術的には申し分無いとは思いましたが、もう一皮二皮剥くことができるのではないかという感覚も併せて持ちました。
自分からこういった話をしておいて何なのですが、個人的には主役色の薄い圭ちゃんに主演のオーラを求めるのはどうかと思います。でも、「主演のオーラ」はきっと脇役を演じる時にも役に立つはずです。
こればかりは努力で段階的に身につくものではなく、ある瞬間に何かのきっかけでステップアップしたことに気付く類のものだと思うので、これからも一つ一つの舞台に対して真摯に向き合っていってほしいと思います。

おまけ

今回の舞台の感想をまとめると、「一度きりの“ケメ子(エリコ)”というドラマを今生きてる」ってことになるのかも(何)→2週間前の記事参照


麻里ですか、まりっぺですか、エリコの衣装が赤でまりっぺは黄色ですか・・・(更何)