「ドリーム モーニング娘。」について思うこと

春ツアーが終了したということで、ドリムス。について今まで書きそびれていたことやまとめ的なことをいくつか思うままに書きたいと思います。


「ドリムス。(1)」感想

今さらですが、簡単に感想を。


今回は、ドリムス。用の新曲が2曲。「あっと驚く未来がやってくる!」はライブを意識した明るい曲調で、いかにも“モーニング娘。的”な楽曲だと思います。「恋人のような顔をして」はバラードで、メンバー個々で行っている生演奏形式のライブで歌っても面白そうな楽曲ですね。


その他、モーニング娘。の楽曲のセルフ(?)カバーは、人気の高い楽曲がカバーされていて、これらの曲がドリムス。のライブで聴けることが嬉しかったです(ライブで聴く前にそう思ったという意味で)。だから、一部を除いてアレンジがオリジナルそのままで、「みかん」のコーラスが高橋さんと新垣さんだとかいうことは決して突っ込んではいけないところだと思います(笑爆)


あと、矢口さんについては、ライブをこなすことでいろいろ取り戻してきているのではないかと思います(汗)


ドリムス。コン

去年の11月に娘。OGツアーの開催が発表された時、こんなに激しいライブになるとは全く想像していませんでした。「体力作りを」と言いつつもそんなに激しくできるのだろうか?、どうせそんなにリハーサルの時間も取れないのでは?、「君に届け」は聴けるのかな?、という感じで考えていました。


でも、時間が経つにつれて、今回のツアーが当初自分の思っていたものと全く違うということに気付かされます。つんく♂プロデュースのアルバムリリース、夏先生の振り付け、約3週間にわたるリハーサル、それらの経緯があっての今回の激しいライブ。「あっ、メンバーの皆はこういうことがやりたかったんだな。」単なる娘。OGが集まったライブではなく、再び“モーニング娘。”のライブを行う。今回のツアーを通して、その意気込みをとても感じることができました。


また、個人的には、本格的にコンサート等のイベントを見に行くようになったのが圭ちゃん(となっち)の娘。卒業後なので、本気でがっつり踊るようなツアーは今回が初めてですし、同じツアーに3日(6公演)行ったのも初めてです。そして、メンバーの意気込み、ファンとしての私の想いなども総合して、体力的、精神的にこんなに疲れたツアーは初めてです(笑) でも、ツアーの千秋楽を迎えた時に味わった感覚は、今までにない特別なものでした。ドリムス。の、そして“モーニング娘。”のファンとして、また一つ楽しくて貴重で得難い経験ができたと思います。


娘。とドリムス。 〜その特異な関係性〜

「ドリムス。とは何か」について語る際に、どうしても避けては通れないものがあります。それは“モーニング娘。”です。
ツアーが始まる前、私の頭には「二つの“モーニング娘。”」という見方がありました。現役とOG、そういう対比でみるのが自然な見方なのだろう、という考え。しかし、ドリムス。ツアーの初日とその翌日の娘。コンを見て考え方が変わりました。
ここからは上手くまとめるのが難しいので、自分が感じたいくつかの視点別に書いていきます。


●“ドリーム モーニング娘。”は新グループではあるけれど、“モーニング娘。”の存在無しには生まれ得ないグループ。


ドリムス。はある意味(一般人的視点で見ると)再結成なのだけれども、娘。として同時に活動していないメンバーもいるので、正確には新グループであるというのが一番納得のいく解釈だと思います。でも、全くの新グループかと言われれば決してそうではありません。ドリムス。は“モーニング娘。”ありきのグループであることもまた事実なのです。


●“モーニング娘。”というオンリーワンのグループから派生した“ドリーム モーニング娘。”というオンリーワンのグループ。


上の言葉を言いかえるとこういう言い方もできるかと思います。グループがまだ一線級でいるときに、同じグループが“再結成”される。当然今までにこんなことは無い訳で、それは、モーニング娘。がメンバーの卒業と加入を繰り返して発展していくという性質を持った特異なグループであるからに他なりません。


●まずはグループありきの“モーニング娘。”、ソロ活動するメンバーの集合体“ドリーム モーニング娘。”。


仮にドリムス。メンバーが現役の娘。でいたままこのユニットを結成したならば、今回我々が見たライブとはかなり印象の違うライブになったのではないかと思います。各メンバーがそれぞれ違うフィールドで活動してきたからこそ見られるパフォーマンス、今回のライブを見て個人的にはそういう印象を受けました。あと、ハロプロであるかないかという視点もここに含まれるかもしれません。


●自分にとって、推しメンの存在する“ドリーム モーニング娘。”、推しメンのいない“モーニング娘。”。


個人的には、これも娘。とドリムス。を比較できないと感じた大きな理由の一つです。客観的に見てどんなに娘。のライブが激しくても、自分にとってはドリムス。のライブの方が疲れると思います。推しメンがいないと本気にはなれない、今回のツアーではこのことを強く感じました。それも、俄かに推しメンを作ればよいというものではなく、長年ファンとして感じてきた圭ちゃんやなっちをはじめとするメンバーの気持ちと自分自身の思いが、何も考えずにはっちゃけることが苦手な自分をライブで本気にさせるのだと思います。


●「一つの“モーニング娘。”」と「一つの“ドリーム モーニング娘。”」であることは間違いないのだが・・・。


ということで、結論として短くまとめるならばこんな感じでしょうか。娘。とドリムス。は別のグループである、とは言っても、娘。と他のハロプロ、非ハロプログループを比べるのとは訳が違い過ぎる・・・。と、こんなことをいろいろ考えられるところが“モーニング娘。”というグループの面白いところなのだと思います。ドリムス。に対する見方は、同じファンでも人によって多分に異なると思います。ここに書いたのはあくまでも私個人の見方です。


最後に、こういう考え方の私が一つ言いたいことは、娘。のファンにこそドリムス。のライブを見て欲しい、そして、ドリムス。のファンにこそ娘。のライブを見て欲しいということです。特異な関係性を持つ娘。とドリムス。の両方に触れることによって、メインに応援している方に対してもきっと何か感じるものがあるはずです。これと同じことはメンバーにも言えると思うので、メンバーにも他方のグループのライブを是非見て欲しいなと強く思っています。