王者

私が競馬に興味を持ち始めた頃、日本競馬会の王者として君臨していたのが
メジロマックイーンでした。


1990年菊花賞、1991年天皇賞(春)を制し、最強ステイヤーとして秋のGI路線に臨むも、
天皇賞(秋)降着、その悪い流れのままJC、有馬記念を落としてしまい・・・


この頃はメジロマックイーンという強い馬がいることぐらいしか知りませんでした。


翌年(1992年)の天皇賞(春)ではそれまで無敗だったトウカイテイオーとの
生涯唯一の対決に勝利して最強馬の称号を取り戻すも、その後怪我(骨折)で休養。


この頃から競馬を覚え始め、いろいろなことが分かってきます。


ほぼ1年ぶりに復帰した大阪杯(1993年)。過去2年の年明け初戦であった阪神大賞典
に間に合わず、「流石に今回はヤバイだろう」と思いながら見ていたところ、
4コーナーで同厩舎のラッキーゲランを交わすとそのまま5馬身差の圧勝。


これには驚くと言うより笑ってしまいました。


3連覇のかかった天皇賞(春)ではライスシャワーの渾身の仕上げの前に敗れるも、
次の宝塚記念では貫禄の勝利。


そして最後のレースとなってしまった京都大賞典(1993年)。
2分22秒7のレコード(当時)で圧勝したレースは東京競馬場で見ていたのですが、
その時のことは今でも覚えています。


この頃には完全に好きな馬になっていました。




そんな思い出が今でも懐かしく思い出されます。


種牡馬としては目立った成績は上げていませんが、残りの産駒から1頭
天皇賞(春)を勝つ馬が現れてくれればいいですね。




あれから10年以上が経過し、競馬の世界も随分変わりました。
強い馬が強い競馬をするレースの代名詞だった天皇賞(春)
ここ数年荒れ放題。これもスピード重視となり、ステイヤー
力を発揮しにくくなった影響でしょう。


今年の天皇賞(春)メジロマックイーンが出走したら、
ディープインパクト以外には絶対に負けないと思います。
ひょっとしたらディープインパクトにも勝てるのでは・・・
というレース展開も想像できますね。




1990年代の初め、メジロマックイーンという名ステイヤーがいたことは忘れません。
メジロマックイーン号のご冥福をお祈りいたします。