ミュージカル「ドラキュラ」(安倍なつみ出演)(9/4)

なっち出演の舞台を見に行ってきました。


今回の会場は東京国際フォーラム ホールC。私は3階で見ましたが、舞台を上から見下ろすような感じでした。幕間に1階と2階を見てきましたが、1階は後方以外はフラットな感じ、2階は普通のホールの1階後方ぐらいの高さという印象でした。


(以下、ネタバレ)









全体の感想

まず、何といっても歌と音楽が良かったと思います。場面ごとの情景や感情がよく伝わってきた感じがします。


舞台装置が建物の壁と階段が二重の円形になっていて、それを回転させることによって場面を変えているところが興味深かったです。階段を歩きながら舞台装置を回転させることによって、客席から見える状態のまま階段を降りるシーンなどが印象に残りました。


肝心の内容についてですが、正直、見終わったときには「えっ、この流れで何でそういう終わり方になるの?」と感じました。でも、帰りの電車の中でパンフレットを読んで、「ドラキュラ」という物語が何について語っているのか、そして今回の舞台の結末が何を意味しているのかが3割ぐらいは分かった気がします。(残りの7割は、もう一回あるいは何回か舞台を見て、自分でそのココロを推察する必要があるのだと思います。)
そういう意味で、基本的に同じ舞台を見るのは1回だけの自分にとっては、前回(のなっち出演舞台)の「嵐が丘」の方が分かりやすくて良かったと思います。但し、どちらかを3回見られるというのであれば「ドラキュラ」を選びます。物語の奥深さという点では「ドラキュラ」の方に軍配が上がると思います。

なっち推しとしての感想

今回のルーシー役、3人に同時に求婚される明るい女性の演技からドラキュラに魂を乗っ取られた後の演技まで、振り幅の広い役柄でしたがそれぞれを上手く表現できていたのではないかと思います。


歌の部分については、ドラキュラ役の和央ようかさん、ミーナ役の花總まりさんが宝塚出身、ヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬さんが劇団四季出身ということで、この3人の歌声となっちの歌声は種類が違うのかな、と感じました。これからも、他の役者から吸収できるところは吸収しつつ、なっちはなっちらしく自分の感性を舞台で出していって欲しいなと思います。