連作短編シアター「エブリ リトル シング '09」(エブリ編)(保田圭出演)(8/16)

今日は千秋楽だけあって、3階まで人が入っていました。開演前に3階に行ってみましたが、ほとんど舞台を見下ろすような感じですね。


(以下、ネタバレ。今日で最後ですが一応隠しておきます。)









全体の感想

リトル編では、少年(=紳士)のエピソードとしての「少年がクワガタを買うシーン」が話の核になっていましたが、今回のエブリ編では、菜々美のエピソードとしての「黒い丸の話」が大きな話の核になっていました。これらの象徴的なシーンが、話の主張を分かりやすくしていたのではないかと思います。


エブリ編とリトル編が上手く絡み合っていて面白かったです。例えば、「ロードスター」という会社名がリトル編で出てきましたが、エブリ編になって初めてその意味が分かるとか、ひっくり返ったコンビニ弁当のくだりはリトル編を見ていないとよく分からないだろうな、とか。そういう意味では、やっぱり2回来て良かったと思います。


今回はリトル編に比べてネタが結構入っていましたね。最後だから(?)って寿司屋が何人出てくるんだ!とか(笑)


前回、椅子を使った場面設定を表現しているところが印象的だと書きましたが、今回は「黒い丸の話」に関連する場面で、「白」という色を大きな白い幕を使って表現していた場面も印象的でした。

圭ちゃん推しとしての感想

今日は千秋楽ということで、役者の中から沢木ルカさん、内山理名さんと圭ちゃん(+ダブルの時にJONTEさん)がカーテンコールで挨拶を行いました。圭ちゃん、挨拶の中で最前の観客に「今日は誰を見に来たんですか?」と問いかけるとか(ノ∀`)(→ 答えはDAIZOさんでした。)


話を元に戻して(笑)、今回の圭ちゃんは、玲奈という教師役での出演がメインでした。ちなみに、↑の「赤鬼」とは玲奈が酒場で教育について熱く語る姿を形容したものです。(舞台の中にそのシーンはありませんが。)


今回はエブリ編、リトル編を通して多くの役をこなし、いろいろな演技が見られたことが圭ちゃん推しとしては嬉しいです。そしてその中でも、「玲奈」という役は、今まで私が見てきた圭ちゃんの演じる役の中でも一二を争うぐらい印象に残る役だったと思います。

一番印象に残ったセリフ

普段は冷血で生徒に厳しく当たる玲奈。しかし、そんな玲奈の心の裏には大きな葛藤が・・・。という「彼女はいつもハーティーに」のストーリー。そのクライマックスにおける玲奈の言葉。それを最後に記してこの感想の締めにしたいと思います。


「教師が何もできないことは分かってる。でも、何かしてあげたい。」