音楽×ダンス×朗読 観る朗読劇「100歳の少年と12通の手紙」(安倍なつみ出演)(9/22 昼)

「12通の手紙」にちなんで、今日までの「12日間」に「12組のキャスト」で行われたこの朗読劇。昨日(9/22)の公演になっちが出演するということで、昼公演を見に行ってきました。


ということで、簡単に感想を。


(以下、ネタバレ)







内容の感想・・・の前に

開演前にパンフレットを見た時に目に入った演出・鈴木勝秀さんの挨拶文の一節。

リーディングは、僕にとって「聴覚中心で即興性と想像力が最大限に要求される表現」で、音楽により近いジャンルである。


公演後、アンケートに感想を書こうとして何を書けばよいか分からず、結局一文だけしか書けませんでした(汗) それは何故なのかと思いましたが、朗読劇が通常の演劇よりも感覚に訴える部分の大きいジャンルだからだ、ということが一因かもしれません。


最近頭が疲れ気味だというのも一因ですが(泣爆)

内容の感想

で、アンケートに書いた感想は「生きることの意味を考えさせられる内容だったと思います。」という一文です。


ストーリーは、余命が12日だと知った少年オスカーが、病院ボランティアのローズさんに「1日を10年と考えて生きる」「神様に1日1通の手紙を書く」ことを教えられ、神様に宛てて書いた12通の手紙を通して人生の意味を見つけていくという内容です。
この日はオスカー役がなっち、ローズ役が木村多江さんでした。あと、観る朗読劇ということで、朗読する二人の傍で中島周さんのダンスパフォーマンスがありました。


この脚本には死と向かい合うというテーマがあり、そこには神様や信仰といったことも絡みます。と、ここまで書いてふと気づいたのですが、この朗読劇の内容の感想を書くということは、突き詰めて考えると自分の死生観について書くことになりますよね・・・。うぅ〜ん、それは非常に難しい(汗)


ということで、内容については一点だけ印象に残ったことを。オスカーの手紙の中に「人生は与えられたものじゃない。借りものだ。」という内容の言葉がありましたが、自分はこういう発想を今までしたことが無かったかも。この話の原作者はエリック=エマニュエル・シュミットさんで、現代フランスを代表する劇作家だそうですが、やはりこの辺りの発想(思想)は日本人的な考え方とは違うなと思います。

その他

なっちも木村さんも泣きながら朗読する場面がある位の熱演でした。あと、中島周さんのダンスパフォーマンス、あれはオスカーを傍で見ている神様で、死を目前にした少年の葛藤を表しているという捉え方でいいのかな?