第4回東京パフォーマーズ倶楽部プロデュース公演「マーダーファクトリー」(保田圭出演)(4/25)

JR北千住駅から会場(シアター1010)に行こうとして2階から乗ろうとしたエレベーターが一杯で乗れなくて、10階まで歩いて行ったらちょっと疲れました(笑)


今回は、パンフレットの販売も出演者関連の物販も(私が見た限り)ありませんでした。(翌日以降(4/27,28,29)の公演のチケットだけは販売していましたが。)パンフレットが無いのは公演期間が短いからなのかな?


あと、入場時にもらったチラシの中に、

M-line club会員募集
保田圭矢口真里 Special Live 2010 〜君に届け13年目への感謝!!〜(5/27:東京)
保田圭出演舞台「いい日、リストラ」(8/18〜22:東京)
モーニング娘。主演舞台「ファッショナブル」(6/11〜20:東京、6/25〜27:大阪)

が入っていました・・・とさりげなく宣伝しておいて(爆)本題に入ります。



(以下、ネタバレです。)
(※今回は話の筋の部分でかなりネタバレしているので、これから見に行く予定の方は一度舞台をご覧になってから読んだ方が良いかと思います。)









と言いつつ、感想を書くのが難しくて困っているのですが・・・。

どんなことを考えながら見ていたか

冒頭の謎の預言者(皇帝様)の地震を予知して犯罪集団ラットを作る台詞を聞いて、「預言者の野望は最後にダメになって終わりだろう。」


ラットを壊滅させるために政府の秘密組織「マーダーファクトリー」を作る際のやり取りで、「皇帝様(=アキラ)=マーダーファクトリーの会長だな。でも、この話、どうやって落とすんだろう?」


アキラと青木刑事のやりとりでのアキラの「刑事がむやみに拳銃を発砲できないのはお上がそう決めているからだ。そうやって人間はみんな洗脳されている。」という台詞(正確に表現できていないかもしれませんが)を聞いて「それはちょっと『洗脳』とは意味が違うだろう。」


アキラの最終目的が(皆にひどい扱いを受ける中ただ一人自分のことを想っていてくれた)エリを自分のものにした上で、裏切られないためにエリを殺すことであったと知って、「それのためにここまでやる?」


最後、エリが「何でこんなことになってしまったの・・・。」と言って終了した時、「この話の流れでハッピーエンドはあり得ないか・・・。」


終わった後でいろいろ考える中、「生き残ったのは刑事の人たちとエリだけか・・・、キャストほとんど皆殺しだよな。」

内容の感想

「この話をどう読み解くか」ということを考えると、貧困、格差社会、幼児虐待、いじめ、社会保障、機会均等といった社会問題や、人は何故生きるのか、幸せとは何か、愛とは何か、社会とは何かといった哲学的問題にまで発展するのではないかと思いますが、これらの諸問題については「舞台の感想」の範疇を超えるので深入りはしません。


親と子の関係として上記の問題を考えた時、「子の健全な成長には幼児期における親の愛情が必要不可欠である」という視点はとても大切なことであると思います。また、人間の人格、思想の形成には先天的に与えられた部分と生後の環境によって与えられる部分があり、「生後の環境」の違いによって人間の思想が大きく異なってしまうと感じることはよくあります。


そこで今一度舞台の話に立ち戻ります。アキラの幼少時代、アキラの父は飲んだくれ、母は不倫、しかも不倫相手はエリの父。アキラに保険金を掛けて殺害を計画、それを知ったアキラが両親と不倫相手を殺害。
アキラが大量殺人を計画し、実行したのも、アキラが親の愛情や周囲の愛情を受けられなかったことに起因していると考えるのが自然だと思います。でも、同じく父親を亡くしたエリがアキラを優しく見守り、想い続けることができたのは何故か。これは話の中で触れられていないので想像に過ぎませんが、エリは母親の愛情を受けて育ったからなのではないかと思います。


もっと書きたいことはあるのですが、もはや舞台の感想としては手に負えなくなってきたので、あともう一点だけ。


圭ちゃんのブログでも触れられていた「愛するとは何か」について。私は、愛するとは「その対象の幸せや発展を願うこと」と考えています。その考え方からすると、エリのアキラに対する感情は愛情ですが、アキラのエリに対する感情は愛情ではないですね。

圭ちゃん推しとしての感想

あまりにも感想が重くなりすぎたので(汗)、最後に圭ちゃん推しとしての感想を。


今回の楠本刑事役、それほど出番は多くありませんでしたが、話の鍵を解く役回りでした。演技自体については今さら何も言うことは無い(ぐらい安心して見ていられる)ので、それとは違う今回のポイントを一つ挙げておきたい思います。


それは「クレジットの位置」。

加藤慶祐(アキラ役)、安倍麻美(エリ役)、進藤学(重森館長役)/・・・/保田圭(楠本刑事役)、藏信貴(青木刑事役)


今回は若い方の出演が多いこともあり、役柄とタレントとしての格のようなものを考えての配置だとは思うのですが、圭ちゃんが重鎮っぽい位置にクレジットされています(笑)(ちなみに、藏さんはこの舞台の演出を担当されている方です。)

このクレジットを見た時、「ちょっと早いかな?(笑)」と思うと同時に、主演としてクレジットされるのと同じぐらい嬉しい気持ちになりました。圭ちゃんは(推しの贔屓目もありますが)“稀代の名脇役”になれる器だと思っているので、出番が少ない時でも存在感のある役者になっていって欲しいなと思います。(歌手としては、今は別の目標(矢口さんとのユニット)もありますけどね♪)